3つの湖の水位が呼応する不思議

富士山の裾野に点在する富士五湖は、本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖で、富士山の北側はこれらの湖でぐるりと取り囲まれています。

富士山が活火山だった時代、噴火により噴出した溶岩流が谷をせきとめたことにより五湖が形成されました。

このうち、本栖湖、精進湖、西湖は湖面の標高が同じですが、それだけでなくこの3つの湖は連携していて、水力発電のために1湖から取水するとほかの湖の水位も下がるという現象が見られます。

この3つの湖は湖底でつながっているようなのです。

9000年ほど昔、富士山の噴火により流れ出した溶岩流が谷をせき止めて、宇津湖と剗の海の2つの湖をつくりました。

800(延暦19)年におこった再度の噴火で宇津湖は山中湖と忍野湖に分かれ、剗の海の東側にあった川が溶岩流で埋められ河口湖が誕生します。

その後、忍野湖は埋まってしまい、剗の海から本栖湖が切り離されます。

さらに864(貞観6)年にふたたび噴火が起こって、溶岩流により剗の海が分断され、精進湖と西湖に分かれます。

つまり本栖湖、精進湖、西湖はもともとひとつの湖であり、伏流水の通り道が地層を共有しているので、水位は常に同じに保たれているという不思議な連携があるのです。